辣油の読書記録

現代を生きる若造の主に読書記録。その他の事も書くかもしれない。

2019-01-01から1年間の記事一覧

#48 『西部開拓史』を読んだ

猿谷要『西部開拓史』(岩波新書) 映画"once upon a time in…Hollywood"に西部劇(タランティーノが広めたマカロニ・ウェスタンも含めて)が出てきたりジョジョ7部SBRが西部開拓をストーリーとしていたりするのでこの本を読みました。なんとも浅はか。今年の3月…

映画『ファイト・クラブ』について思うこと

最後の更新から何冊か本は読んでいるがこのブログに記事を投稿することは減ってしまった。自分でも残念に思っている。 今回は自分の愛してやまない映画『ファイト・クラブ』について個人的に思っていることを雑に書いていきたい。この映画は冴えない不眠症の…

#47 『浮世の画家』感想

カズオ・イシグロ『浮世の画家』 早川書房 はい、これを読みました。元々原作を読まれていた方がどう思ったのかは分かりませんが、先日やっていたNHKのドラマは大変良かったです。少なくとも私はそう思いました。主人公の小野は渡辺謙が演じており、読んでい…

#46 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読んだ

マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫 1.はじめに 本記事ではマックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(大塚久雄訳)の中で著者がどのようにプロテスタンティズムと資本主義の二者の関…

#45 『中国・新興国ネクサス』を読んだ

末廣昭,田島俊雄,丸川知雄『中国語・新興国ネクサス』 東京大学出版会 2018年12月出版、一帯一路構想に関するほぼ最新、最先端の研究が知れると言っても過言ではないのだと思う。私は(何故か)一帯一路構想の行く末を見守っているので日経などでもその関連…

#44 『タコの心身問題』感想

ピーター・ゴドフリー=スミス『タコの心身問題』 みすず書房 この本が出版された時からそうですが、人気の熱が冷めやらないようで最近もかなり話題になっているようですね。トークセッションなどもあったようだし。この本では、人間や犬が持っている心や意…

三月大歌舞伎を振り返って

三月大歌舞伎を観ました。歌舞伎を見るのは初めてです。周りには沢山着物を着たマダムが居りました。客の年齢層は極めて高く、皆さん足腰が弱っているのか客席の階段では多くの人が手すりに掴まっていた。ざっと見た限りでは自分が最も若かった。 演目は「盛…

#43 『三銃士』感想

アレクサンドル・デュマ『三銃士(上・下)』 岩波文庫 余りにも有名ですが、三銃士を読みました。岩波文庫上下巻で合計1200ページ、中々ボリュームがありました。最後にこういう長い作品を読んだのは三島由紀夫の『豊饒の海』のような気がします。確認したと…

#42 『砂の女』感想

安部公房『砂の女』 新潮文庫 あけましておめでとうございます。滅多に更新しなくなってしまったこのブログですが、私はきちんとブログの存在を覚えてますよ。具体的には、週4回アクセス数を確認するくらい覚えてます。いきなりですが少し良い報告があります…