辣油の読書記録

現代を生きる若造の主に読書記録。その他の事も書くかもしれない。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

#12 『阿Q正伝』感想

魯迅『阿Q正伝・狂人日記』 岩波文庫 お前は一冊の本から何個ブログ記事書けば気が済むんだ、と当ブログ読者集合φから指摘されてしまいそうですが私にそんなことは関係ない。短い小説だと記事数稼げるんですよこれ、ね。Twitterでの告知を辞めてからというも…

#11 『故郷』感想

魯迅『阿Q正伝・狂人日記』 岩波文庫 これは非常に有名な作品ではないでしょうか。魯迅「故郷」です。まず中学校の教科書に載っていると思いますが、当時は読んでも何も思いませんでしたね。最後の部分も意味ありげだということしか分からない。そんな感じで…

#10 『明日』感想

魯迅『阿Q正伝・狂人日記』 岩波文庫 今回も魯迅「明日」という作品です。この作品では病気になってしまった宝児という赤子とその母親の単四嫂子の所謂シングルマザー家庭の話が主になっています。この家庭というのはかなり生活に苦しい状態であり、母親は常…

#9 『薬』感想

魯迅『阿Q正伝・狂人日記』 岩波文庫 今回も魯迅の作品です。これは全く有名ではないですよね。しかし魯迅の作品というだけあって「狂人日記」と根源にあるものは同じです。儒教社会に対する憤り、反発ということですね。おおまかなストーリーとしては、肺病…

#8 『狂人日記』感想

魯迅『阿Q正伝・狂人日記』 岩波文庫 前回の更新遅れを取り戻すが如く更新の早い今回は魯迅の「狂人日記」です。魯迅といえば「漢字が滅びなければ中国は滅ぶ」という言葉を残した話が有名ですがその意味を私が理解するにはまだ早そうですね。歴史上日本に最…

#7 『栽培植物と農耕の起源』感想

中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』 岩波新書 殆どいないに等しい当ブログ読者の皆さん、更新の大幅な遅れが観測されたと思いますがそれは幻ですよ幻。気にしないでくださいね。なんか新書になった途端遅くなったんですよね。読むのが。今回は多少学術系の話…

#6 『偸盗』感想

芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』 岩波文庫 今回は芥川龍之介の「偸盗」ですね。この本はどこかで読まされた気がするんですがあの時の自分の集中力では偸盗程度の作品すら読めなかったんですかね。にしても司馬遼太郎の作品は幾つか読んでいたので多少…

#5 『母を恋うる記』感想

谷崎潤一郎『刺青・秘密』 新潮文庫 高が一冊の文庫本程度でいつまで谷崎作品で引っ張るんでしょう。全く情けない話ですがこれが最後なので許して下さい。これが終わったらあと一作品だけ小説を読んだら私は思想の勉強をしようと思っていますので、いないで…

#4 『二人の稚児』感想

谷崎潤一郎『刺青・秘密』 新潮文庫 今回も同じ本から「二人の稚児」という作品です。この作品は自分にはそこまで響きませんでした。恐らく自分が、心に響くだけの器ではないからでしょう。まず第一にこの作品の要がどこにあるのか全く知ることができない。…

#3 『少年』感想

谷崎潤一郎『刺青・秘密』 新潮文庫 今回は谷崎潤一郎の「少年」という作品です。刺青っていうと「ああ〜」みたいな反応されることが多いのでそっちの方が有名なんでしょう。自分はまだまだ未熟者の童貞なので「刺青」を読んでもイマイチピンとこなかった、…

#2 『刺青』感想

谷崎潤一郎『刺青・秘密』 新潮文庫 今回は谷崎潤一郎の「刺青」です。この作品は非常に短く前回の金閣寺の余韻に浸る間もなく読めてしまいました。自分は長編とかだとすぐに飽きが来てしまってダメな人間なのでショートショ、くらいの短かさが丁度いいんで…

#1 『金閣寺』感想

三島由紀夫『金閣寺』 新潮文庫 いや〜今回は三島由紀夫の金閣寺です。読む前までは吃音に悩む若い学僧の溝口が金閣寺に放火してしまうという話しか知りませんでした。それが大体のあらすじなわけですが。自分は小説というと、今まで司馬遼太郎の歴史小説し…

ブログ開設

以前から他のSNSはやっていたのですが段々満足出来なくなってきたのでブログを始めました。ここで満足というワードが出てきたので少し分かりましたけどもSNSって完全に自己満足ですよね。他人と繋がっても満足、お気に入り、いいねされてもまた満足。満足の…