#12 『阿Q正伝』感想
お前は一冊の本から何個ブログ記事書けば気が済むんだ、と当ブログ読者集合φから指摘されてしまいそうですが私にそんなことは関係ない。短い小説だと記事数稼げるんですよこれ、ね。Twitterでの告知を辞めてからというものアクセス数がめっきり減ってますが私は自己顕示欲というより自己満足や自らの思考の整理の為にブログを書く方が大きいので辞めるつもりは毛頭無い。ということで今回は「阿Q正伝」ですね。ずっと読みたかったんですよ。しかし良い時代になりましたよね。昔なんて知識は一部の層の独占物だったわけで、現代みたいに気軽に手に入れることは到底できなかったでしょう。いやぁ便利だ便利。読みたいときに買えるってのがいいですよね(親の脛に感謝)。それでは本題に。
#11 『故郷』感想
これは非常に有名な作品ではないでしょうか。魯迅「故郷」です。まず中学校の教科書に載っていると思いますが、当時は読んでも何も思いませんでしたね。最後の部分も意味ありげだということしか分からない。そんな感じでしたが先程読んでやっと意味を理解することができました。そもそもこの作品を読むに当たっては確実に多少の儒教知識と魯迅の持つ考えを知っていなければ理解出来ないはずなのに何故中学過程の教科書に載せるのか。地上に道はない、人が通らなければ道にはならない、とかペーペーのガキに分かるはずがありませんよね。私もペーペーのガキだったわけです。
#10 『明日』感想
今回も魯迅「明日」という作品です。この作品では病気になってしまった宝児という赤子とその母親の単四嫂子の所謂シングルマザー家庭の話が主になっています。この家庭というのはかなり生活に苦しい状態であり、母親は常に家で糸を紡いでいるのですが、このような辛い状況の中で宝児が病になってしまうのです。そして病院に連れて行き薬を飲ませるも、敢え無く帰らぬ人となってしまう、というものです。昨日から4作品程読んでいますが魯迅の作品には必ずと言って良い程薬が出てきて、且つ必ずと言って良い程効かないんですよね。今までの作品が作られた背景から言ってまずこの効かない薬というのは儒教を象徴しているのでしょう。そしてそれによって助からない人の命。魯迅は儒教に対しどのような、どの程度の憤りを感じていたのだろうか。
#9 『薬』感想
今回も魯迅の作品です。これは全く有名ではないですよね。しかし魯迅の作品というだけあって「狂人日記」と根源にあるものは同じです。儒教社会に対する憤り、反発ということですね。おおまかなストーリーとしては、肺病(結核か?)にかかった息子を助けるために大枚叩いて迷信じみた薬を買い、飲ませるも効果無く死んでしまうというものです。この迷信じみた薬ってのは人血饅頭なんですけど、自分としては儒教云々よりもこっちの方が迷信のあり方も中国らしくてファンタジーを感じてしまいましたね。この作品の主人公的存在となっている息子の父親は店をやっているんですが、この店に来る人達の会話の中にも魯迅の嫌悪感が感じられてしまうようです。たわいも無い世間話、どこの息子が処刑された、自分の外にある事に対して好奇の目で見る事しかしない愚かな民。個人よりも集団で群れることを大事にする、一昔前の田舎者の様なもの、私もここは非常に共感できます。
#8 『狂人日記』感想
前回の更新遅れを取り戻すが如く更新の早い今回は魯迅の「狂人日記」です。魯迅といえば「漢字が滅びなければ中国は滅ぶ」という言葉を残した話が有名ですがその意味を私が理解するにはまだ早そうですね。歴史上日本に最も影響を及ぼしたと言っても過言ではない中国という国を一度くらい見てみたいものですナァ。ということで本題に入ります。
#7 『栽培植物と農耕の起源』感想
殆どいないに等しい当ブログ読者の皆さん、更新の大幅な遅れが観測されたと思いますがそれは幻ですよ幻。気にしないでくださいね。なんか新書になった途端遅くなったんですよね。読むのが。今回は多少学術系の話題でもあるので多分読むスピードと頭の働きが反比例したんでしょう。許してください。
#6 『偸盗』感想
今回は芥川龍之介の「偸盗」ですね。この本はどこかで読まされた気がするんですがあの時の自分の集中力では偸盗程度の作品すら読めなかったんですかね。にしても司馬遼太郎の作品は幾つか読んでいたので多少不思議です。情けないもんですが。取り敢えず途中まで読んで本棚で何年か放置されていたのでこの機会に私が拾いなおした訳です。取り敢えず小説はこれで読むのを一旦辞めようかと思っているのですが先日父親からの小説文庫本大量供給を受けてしまいました。自分の金で買わなくていいので誠にありがたい話ですがノルマが増えてしまいましたね。雑談はこの辺にしておきます。