松風の四方山記

現代を生きる若造の主に読書記録。その他の事も書くかもしれない。

映画「モテキ」考

テンション上がってうっかり万葉考みたいなタイトルを付けてしまいました、辣油です。今までは本についての内容ばかりで退屈だったでしょうが今回は私が愛して、むしろ絶対に離れることが出来ない映画、「モテキ」に関して話したいと思います。久しぶりにGE〇で借りて見たんですよ。これは漫画原作の作品で一度ドラマ化したものを主人公の藤本幸世役に森山未來を起用するという形をベースとして映画化している。「モテキ」の魅力は洗練されたJ-POPのBGM、多いくらいの適度な下ネタ、ふんだんに盛り込まれたクソサブカル要素などにあります。自分はビレヴァンとか行っちゃうような奴は往々にして小物だというイメージ、信条を持っているので絶対に行かないですが映画の主人公が行っていると魅力的に見える。下北沢のビレヴァンとかその最たるものなんではないでしょうか。つーかサブカルってなんだよ。下北沢ってどこだよ(すっとぼけ)。まあいいや。

自分はモテキの原作を知りませんが、取り敢えず主人公藤本(セカンド)童貞の周りに四人の美女が現れるという謎シチュはドラマ、映画に共通しています。きっと原作でもそうなのでしょう。映画版での美女は、みゆき(長澤まさみ)、るみ子(麻生久美子)、愛(仲里依紗)、素子(真木よう子)となっています。何故この4人の中に全くそういう関係にならない素子が入っているのかは全く謎です。まあ愛ともそういう関係にはならないので、メインの構図は藤本・みゆき・るみ子の三角関係+αといえる。藤本はみゆきが好き、るみ子→藤本が好き、みゆき・るみ子は友人となっています。ここでは映画のストーリー進展に重要な意味を成すいくつかのみを説明します。みゆきは既婚者の彼氏(金子ノブアキ)と同棲しているというクソビ〇チ。このことを知った藤本は確実に嫉妬、複雑な感情になることでしょう。そういうこともあってか、るみ子から告白された際に一夜を共にしてしまう藤本。ここに見ることが出来るのは♂特有の「ヤリたい」感情と「自分を好きになってくれる人ならいいんじゃね」感情だと思います。しかしこういうことをした後で藤本はるみ子を裏切って付き合いを断る。なんて贅沢な(セカンド)童貞ライフなんでしょうか、自分もこんな性活したいなあ。るみ子はさぞ落ち込んでるだろうと思われたのですがこいつは次のコマで何故か別の男と寝ている。この映画が公開されたとき友人と映画館に見に行きましたが、やっぱり麻生久美子は最後までビッ〇だった、という事で意見が一致しました。演者の風評被害ですね。話を戻します。藤本はライブ会場で偶然来ていたみゆき・るみ子と会う。その時この童貞は愛するみゆきに「るみ子と致した」旨を伝えてしまう。映画館でこんなにも馬鹿野郎何やってんだと歯を食い縛ったことはありません。当たり前ですがここで藤本はみゆきに嫌われてしまう。しかしこの一連の行動をしてしまった童貞の気持ちもよく考えれば見えてくる。彼の愛する人はチャラ既婚者と同棲しているのだ。許せるかこんなん、という気持ちがあるでしょう。みゆきの同棲は藤本からすれば“不貞”なわけです。そうすると自分も何か不貞を働かなければつり合いが取れない。そしてみゆきの同棲を自分が知っているように、みゆきも自分の“不貞”を知ってもらわなければならないのです。あんな一見した性欲映画の中にこんな心があるなんて誰か考えましたかね?大根仁監督の次が僕なんではないですか?だいぶ端折りますが、映画の最後で二人は抱き合う。恐らくですが、この藤本の、“みゆきの不貞の清算”がなければこの恋愛は成就しなかったのではないかと思います。二人が精神的に本当の意味でフェアになることが重要だった。めでたしめでたし、ではない。愛する人と結ばれないまま別の男と寝たまま不完全燃焼を起こして一酸化炭素出しまくってるるみ子、不倫をして離婚させられチャラ男に放置された嫁と娘、この映画には成仏していないままの魂がまだまだ多い。私が成仏させてあげたい……