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辣油の四方山記

現代を生きる若造の主に読書記録。その他の事も書くかもしれない。

#2 「刺青」感想

f:id:sykykhgou:20160310111412j:image谷崎潤一郎『刺青・秘密』 新潮文庫

今回は谷崎潤一郎の「刺青」です。この作品は非常に短く前回の金閣寺の余韻に浸る間もなく読めてしまいました。自分は長編とかだとすぐに飽きが来てしまってダメな人間なのでショートショ、くらいの短かさが丁度いいんですよね。ショートショートだと短かすぎるんです。まあ微妙なラインですし一学生風情が何をほざくんだと言われてしまいそうですが。自分の知り合いに、ラノベまでは行かない軽めの小説を読みまくってる奴が居るんですがどうして読もうと思えるのか疑問でならないんです。好みは人それぞれなので何も言いはしませんが、何故なのか。名著と言われている谷崎や三島を読んだほうが身になりそうな感じしますよね。実際のところは読む側の受け皿によると思いますが、自分がそういった名著を読みたがる理由はそこにあるんではないですかね、多分。薄っぺらいですね。

本題に入りたいのですが、一つ問題があります。「この作品何を言いたいのかさっぱり分からん」何が言いたいのだ。刺青師の魂とも云うべき"心"を見惚れた女の背中に彫る、はぁ、左様ですか。ただこれも前回の「金閣寺」同様表現は凄まじいものがありましたよ。刺青を彫り終えた後の苦しみを、女郎蜘蛛が女の背中を抱きしめている、とかは凄いなぁと思いました。言葉遣いの全てが艶かしく光っている。これが谷崎潤一郎なのかと。しかし谷崎潤一郎作品もまだまだ私には馴染みの薄いものなのでもう3.4作品程読んでみたいと思います。
感想でも何でもないですが今回はこれで。